どうも代官町調剤薬局のおのてぃです。
このたび調剤機器を最新のものを導入してみたので、そのレビューをしたいと思います。
ユヤマの自動分包機を最新のものに変えてみた!レビュー♪【在宅医療にオーダーメイド対応可能となるね】
小型分包機charty-Ⅲ UC(ユニバーサルカセット)【株式会社ユヤマ】
設備導入の決め手となったのが、このUC(ユニバーサルカセット)の機能です。
UC(ユニバーサルカセット)の導入により、以下のメリットが得られるようになりました。
- ヒートから取り出して巻く手間が減る。
- マジック印字も手動から自動へ。作業効率UP!
- 印字設定も全て自動化。煩わしさ激減。
- 削減した時間で別の作業に取り掛かることができる。
- ヒューマンエラーの予防が向上する。
①ヒートからの取り出して巻く手間が減る。
一包化を希望されている方の調剤を行う場合
薬局では患者さんに変わって、錠剤を一包ずつに梱包しています。
錠剤の数だけバラして袋詰めするということになるため
多剤併用している方であればあるほど時間がかかるわけです。
具体例
朝15錠、昼6錠、夕13錠、寝る前4錠 90日分
これを一包化するとなると従来のやり方ではこうでした。
- 朝15錠を巻く→45日分 ×2回
- 昼6錠を巻く→45日分 ×2回
- 夕13錠を巻く→45日分 ×2回
- 寝る前4錠を巻く→45日分 ×2回
計8回の作業工程を行い、その後、
全錠剤1日あたり38錠を90日分を鑑査します。
どんなに早くても30分以上はかかる案件ですから
こういう処方が複数人続くとたちまち滞るわけですね。
これはどこの薬局でも「あるある」だと思います。
多剤併用しすぎなんですよね。
ただCUの導入で一気に手間がへるので改善の兆しです!
②マジック印字も手動から自動へ。作業効率UP!
鑑査終了後は、用法ごとにマジックで印字を行う方もいます。
具体例
このマジック線引きもこれまでは手動で
一つずつ行っていましたが、
分包機の導入で自動化できるようになりました。
分包紙に専用に引くマジックですから、塗料も落ちにくく
患者さんや介助者が過って取り違えることがないよう
視認性もバッチリです!
③印字設定も全て自動化。煩わしさ激減。
調剤設備とは、オンライン設定をしていませんでしたので、
これまではデータマスタから該当患者さんを呼び出して設定していました。
しかし、今回の設備の導入でそのプロセスがなくなりました。
レセコン入力後には、すぐに調剤端末機器にデータが反映されます。
これで、設定をいじる手間が減るので、とても助かります。
④削減した時間で別の作業に取り掛かることができる。
これまで手動で行っていた部分を機械へ代替できるので、
その削減した時間で、別の作業に取り掛かることができるようになりました。
具体例
- 別患者さんの一包化作業にとりかかる。
- 一包化以外の患者さんの服薬指導ができる。
- 販売接客、相談対応に当てることができる。
実際に、温かいお声も頂いております。
匿名(70代・女性)
お店の内装も変えて、広くて過ごしやすくなりました。待ち時間が減るなら嬉しい。
今後もお世話になります。
匿名(60代・女性)
みんな家族みたいに暖かくむかえてくれるから気に入っている。患者のことを考えてくれてるのがわかる。
⑤ヒューマンエラーが減る。
自動化の一番の恩恵は、「ひとの手を介さない」という点でしょう。
どうしても人の手を挟むとエラーの発生頻度が高まります。
特に長い時間作業をしていると、
- 集中力の低下
- 疲労の蓄積
などで、抜け穴が発生するものです。
従来も気をつけてダブル鑑査など対策を行っていますが、
今回の機械化で、多くの工程に人の手が介在しないで済むようになります。
安全性の面からも向上したと言えるでしょう。
まとめ
最新のものを導入するのは、ずいぶんと吟味しました。
決して安くはない設備投資ですから、費用対効果が得られなければ意味がありません。
今回の導入は、
利用する我々もお待ちいただく患者さんにもメリットが大きいと実感しています。
当店の近隣には医療機関が多数あり、その多くが院外処方箋です。
駅前近郊という立地もあり、各方面から利用して頂いております。
そんな地域住民の皆さんに少しでも還元できることは何か?
と常日頃から考えていましたが、
今回の導入でそれが叶うと思っています。
これからも快適に利用していただけるよう、
従業員一同業務に邁進していきますので
末永く応援のほど、よろしくおねがいします。